暑さが本格化する前に住宅の設備メンテナンスをしましょう
長い冬も終わり、だんだんと気温も暖かく、春らしくなってきました。このまま過ごしやすい春の陽気が続けばよいのですが、例年の様子を思い返すと残念ながらそうはならず、ゴールデンウィークあたりから汗ばむような暑さになることが予想されます。
2月25日に発表された2020年の夏(6月~8月)の気温予想は、例年と同じくらいか、むしろ暑いくらいであると予想されています。
室内の空気を快適に保つための設備はいくつかあります。そのうち代表的なエアコン、扇風機、網戸のメンテナンスについて確認しましょう。
◆ エアコン
エアコンにはフィルターがあり、ここに空気中のごみやチリ、場合によっては小さな虫などがたまります。フィルターが目詰まりを起こすと冷却機能が落ちてしまいます。また、フィルターを掃除しないままでいるとカビが発生します。そのままエアコンを使用するとカビの胞子が部屋中にまき散らされ、健康に悪影響を与えます。においもするため不快感が募ります。
そのためエアコンは使い始めるまえに必ずフィルターを掃除しましょう。掃除の仕方は簡単です。まず、フィルターを外す前に掃除機でほこりを吸い取り、外した後ももう1度掃除機で吸い取ります。落ちきらないごみや汚れには水洗いをしましょう。
◆ 扇風機
扇風機は風を送るだけではなく、室内の空気を循環させることができます。これによりエアコンの空調効率を高めることが可能です。省エネ・節電にもつながるため、扇風機とエアコンを併用しているご家庭も多いのではありませんか。
さて、扇風機に限った話ではありませんが、長い間使っていないものにはほこりが付着しているものです。使い始める前に、ほこりが舞っては困るからとはじめから水拭きをしていませんか?実はそれはお掃除の手間を増やすNG手順です。
扇風機の羽を掃除する場合、かならず一度空拭きをしましょう。羽を取り外し、外で掃除をすると室内が汚れません。しつこい汚れは水拭きや中性洗剤を薄めた水でぬぐい取りましょう。
◆ 網戸
エアコンを使っていても、こまめな換気が必要です。網戸があれば換気中に虫が入ってくることを防げます。しかし、網戸が目詰まりを起こしていれば換気効率は大幅に下がります。
網戸の掃除というと、網戸を外して行う大掛かりなものというイメージがあるでしょう。しかし、軽度の汚れであれば網戸を外さずとも行えます。まずは洗車用ブラシのように面積が大きく、毛が細かいブラシを使って軽くほこりを落とします。そこから水洗いをすれば、10分程度で掃除が完了します。
また、網戸は消耗品です。約5年で寿命が訪れるといわれています。劣化した網戸では防虫効果が落ちるため定期的に張り替えましょう。こちらの網戸販売業者が取り扱っているように、網戸といってもさまざまな製品があります。
暑さが本格化してから住宅の設備メンテナンスを行うのはあまり賢い方法とは言えません。万が一故障や不具合を発見した場合も、修理や交換などの対応に時間がかかる可能性があります。暑くなる前に一通りのメンテナンスをし、暑い夏を快適に過ごせるよう準備しましょう。