中古物件をお手頃価格で購入して、自分の気に入った形でリフォームり（リノベーション）するのも良いですが、もし資金に余裕があれば注文住宅という発想も良いかもしれません。

例えば明るく風通しの良い自然住宅を実現したい場合には、敷地となる土地の気候条件や日照条件も重要なのですが、最も重要なのは設計と施工です。極端なことを言えば、どのように敷地となる土地の気候条件や日照条件が良好なのだとしても、設計と施工によっては、良好な条件を十分に有効活用できない住まいになってしまうこともあるのです。

しかし注文住宅であれば、設計と施工によっては、決して良好とはいえないような敷地の土地条件だったとしても、明るく風通しの良い自然住宅にすることが可能になる場合が多いのです。ポイントは、敷地となる土地の調査です。敷地面積に対して図面上で設計してしまうのではなく、実際に現地調査をしたうえで、風向と日照を把握しながら設計していくのが良いのです。

風向や日照は季節によっても変化しますので、一年を通じて、過酷な環境になりやすい季節がいつなのかを見抜いたうえで、採光性と通気性を配慮していきます。天然素材を使用して住宅を施工することは費用の問題がありますが、明るく風通しの良い住宅にするのは設計センスと施工技術なので、費用とは別の問題なのだと覚えておくと良いでしょう。デザイン設計料が負担に感じられる場合には、明るく風通しの良い住宅であるからこその快適度に注目するとともに、メンテナンスのしやすさにも注目してみると良いでしょう。メンテナンスしやすく施工されていれば、住宅の寿命が長くなりますので、デザイン設計料の価値を実感できるのです。

ただし注文住宅となるとやはりお値段が・・・といったこともあると思います。「坪単価」という言葉は不動産取引においてよく使われますが、坪単価○○万円を鵜呑みにしない方がいいようですよ。坪単価○○万円と表示する住宅会社がほとんどだと思います（逆にしない方が信用できるかもしれません）。しかし、坪単価の実態は基準がないのです。ある会社ではキッチン別、お風呂別のような表記もあるかもしれません。大事なのは家全部でいくらなのかという事です。最終的に支払う送金額を聞くことが重要で、あくまで坪単価には騙されないようにしましょう。